鉄鍋は、メーカー出荷時に錆止塗料が塗ってありますので、使い始めに空焼きをして塗料を焼き切る必要があります。最近は無害の塗料を使用して空焼き不要の商品もありますのでお買い上げ時確認ください。
●空焼き方法
鉄鍋・フライパンをガスコンロで加熱します。煙が出ますので換気にご注意ください。そのまま加熱を続け鍋全体の塗料を焼き切ります。15分ほどで煙が出なくなりましたら火を止め自然に冷まします。冷めたら油を沢山塗り再加熱します。油がなじんだら油を捨て終了です。クズ野菜を炒めてもOKです。
スウエーデン鉱石を原料にして作った海綿鉄や処女性錬鉄(スウエーデン鉄)を主原料にしたハガネを言います。このハガネは、成分中に燐や硫黄などの不純物元素がとても少ないため、古くより、高級材料をして使用されています。
この材料は、種類の異なる材料を接合して一つの材料としたものを意味しています。洋包丁の場合、焼きの入る鋼(炭素鋼やステンレス鋼)を両側から錆びにくいステンレスで挟み込んだものが多く、割り込み包丁と呼ばれています。また、材料が三つの層になっているので、この材料を三層鋼と言っています。多くの和包丁も鉄と鋼を鍛接によって接合したものなどで、二層のクラッド材と言ってよいと思います。また、鍋などにも三層鋼が使われています。ただし、両側は錆びにくいステンレスですが、真中には熱伝導率のよい銅を使用している場合が多くあります。
鋼とは、鉄と炭素の合金です。さらに正確に言うと、炭素のほかにケイ素・マンガン・燐・硫黄は必ず混ざっています。鉄に含まれるこの五つの元素を「鋼の五元素」と言い、含まれる量によって鋼の性質が異なります。燐と硫黄は不純物と考えられていますが、鋼の製造工程上その混入を防ぐ事は困難であります。混入量が少ない材料ほど、高級材と言えます。
一度出来た黒皮材の凹凸と表面の皮膜を落とし、ロールで伸ばし鏡のようにツルツルの板にします。その板を最後に焼き付けて酸化皮膜を作ります。すると表面に細かな凹凸ができ、油のなじみが良く丈夫で錆びにも強いブルーテンパー材が完成します。
●硬質で延性・展性に富み、強磁性があります。
●湿った空気中では、錆びを生じやすい。
●実用の鉄は、少量の炭素を含みその含有量によって、鋳鉄から鋼に至るさまざまな特性を発揮します。
鉄に亜鉛の薄膜をかぶせたものです。亜鉛でメッキした薄い鉄板はトタンと言います。屋根葺き・塀などに用い、ブリキより化学的耐性が優ります。
錫をメッキした薄い鉄板。